4/24

大阪で、NPFC(北太平洋漁業委員会)年次会合が開催されました。

12/4

SEAFO(南東大西洋漁業機関)年次会合等にWEBで参加しました。

11/2

オーストラリア・ホバートで開催中のCCMALR(南極生物資源保存条約)の科学委員会、年次会議に出席しました。

11/1

イタリア・ローマで開催されたICFA(国際水産団体連合)の年次総会に、当協会吉田会長が出席しました。

10/3

9/18-22にスペイン・ビーゴで開催されたNAFO(北西大西洋漁業機関)の年次会合に出席しました。

3/22

札幌で、NPFC(北太平洋漁業委員会)年次会合が3年ぶりに対面で開催されました。

8/28

ジャパンインターナショナルシーフードショーに出展いたしました。日トロセミナーの資料はここです。

7/14 モーリシャスで開催されたSIOFA(南インド洋漁業協定)年次会合が開催されました。

5/29

当協会の第57回定時総会が開催され、事業報告・財務報告、事業計画・予算などが承認されました。

3/31

ICFA(国際水産団体連合)は、国連・BBNJ(国家管轄圏外区域)に関する条約案の合意に伴いプレスリリースを発信しました。

2/22

当協会会議室で、水産流通適正化法に関する水産庁との意見交換会を開催しました。

2/2

東京のKKRホテル東京で昨年10月11日に逝去された当協会名誉会長米澤邦男氏を偲ぶ会を執り行いました。

1/24

自民党本部において「自民党・遠洋漁業振興検討PT座長報告会」が開催されました。

12/21

本年9月にローマで開催されたICFA(国際水産団体連合)年次総会で議論した「持続可能な底魚トロール漁業に関する決議」が、英文・日本文で最終化されました。

12/21

12月9日、国連総会において「持続的漁業に関する決議」が採択されました。

12/9

11月28日~12月1日ナミビア・スワコプムントで開催されたSEAFO(南東大西洋漁業機関)年次会合等に出席しました。

11/21

自民党本部において衆・参一回当選議員による「水産に係る勉強会(漁船漁業の実情)」が行われ、関係団体と共に当協会も出席しました。

11/9

水産流通適正化法に関する説明・意見交換会が当協会会議室で開催しました。

11/4

オーストラリア・ホバートで開催中のCCMALR(南極生物資源保存条約)の科学委員会、年次会議に出席しました。

10/3

イタリア・ローマで開催されたICFA(国際水産団体連合)の年次総会に、当協会吉田会長が出席しました。

9/26

9月19日~23日にポルトガル・ポルト市で開催されたNAFO(北西大西洋漁業機関)の年次会合に当協会役員が出席しました。

8/15

農林水産省委託調査によるオキアミ関係の報告書が公表されました。

8/8

8月2日~3日に米国・ニューヨーク市国連本部で開催された国連底魚漁業ワークショップに当協会役員が出席しました。

7/12

7月4日から8日、フランス・レユニオン島で開催されたSIOFAの第9回締約国会議に出席しました。

6/27

水産流通適正化法に関する説明会が当協会会議室で開催されました

5/26

当協会の第56回定時総会が開催され、事業報告・財務報告、事業計画・予算などが承認されました。

5/31

当協会の第55回定時総会が開催され、事業報告・財務報告、事業計画・予算などが承認されました。

焼いたツボダイ
美味しそうに焼き上がったツボダイの開き

クサカリツボダイの基礎知識

このところ首都圏でも取り扱いが増え、人気がでてきたクサカリツボダイ。干物をはじめとして、さまざま加工品として流通しています。

 

あまり知られていないクサカリツボダイについて、基礎的な情報を提供します。

 

 

なお、このページの作成については、この魚の研究の第一人者である水産総合研究センター・遠洋水産研究所の柳本卓さんが監修しています。

 

 

 

クサカリツボダイの稚魚
クサカリツボダイの稚魚

クサカリツボダイは、世界的にさまざまなところで漁獲される魚ですが、日本で流通するものは、主として天皇海山海域の水深300メートルから500メートルで、遠洋底曳き網漁業遠洋底刺し網漁業によって漁獲されます。

 

名前は、魚の標本を提供した、東京都水産試験場の草刈正さんに由来するものと言われます。

 

天皇海山海域は、ハワイの北西からアリューシャン列島に向かって連なる海山群で、1960年代後半ごろから、漁場として開発されました。

 

クサカリツボダイは、毎年、天皇海山海域で11月ごろから2月ごろの冬に産卵するものと考えられています。

 

写真は、水産総合研究センターが調査で捕獲したクサカリツボダイの稚魚です。

 

 

 

 

 

クサカリツボダイの分布域と移動経路
クサカリツボダイの分布域と移動経路(柳本卓さん作成)

 

 

 

 

稚魚となったクサカリツボダイは、海山から成育場に移動し、1,2年をすごします。その後、海流(アラスカ湾流の続流と考えられます)に乗って移動し、天皇海山海域へ帰ってきます。

 

クサカリツボダイは、特に生まれた海山を選ぶようなことはなく、上手に着底できた海山で棲息しています。

 

なお、一部の群は、カルフォルニア海山へ着底し、別の群は日本の伊豆諸島周辺にも着底し、それぞれ棲息していると考えられます。

 

 

ツボダイ
ツボダイ クサカリツボダイとは別種です

クサカリツボダイは、ツボダイとは近縁種ではありますが、別の種類の魚です。

 

市場では、ツボダイがクサカリツボダイと同種と思われていたりして、ツボダイと表示されていることが多いですが、ツボダイの漁獲はあまりありません。

市場で流通する多くのツボダイは、クサカリツボダイだと考えられます。

 

写真は、ツボダイです。

 

 

 

 

 

 

 

 

肥満度の異なるクサカリツボダイ
ホンツボダイもクサカリツボダイも、同じクサカリツボダイです   開発調査センター山下さん提供

ホンツボダイと表示されている魚も流通していますが、同じクサカリツボダイです。

これは、特定の地域で太ったクサカリツボダイが別種と考えられ、「ホンツボダイ」と称してきた慣習によるものです。現在ではDNA鑑定の結果、太ったホンツボダイも、やせたクサカリツボダイも、同種であることがわかりました。

 

クサカリツボダイは6~7歳まで生きると考えられ、漁獲対象となっているものは2~3年歳の魚が多いとみられますが、実は、成魚となってから、だんだんやせ形になってくることがわかってきました。

多くの魚は、年齢をとるごとに大型になりますが、クサカリツボダイは、違った成長を見せるようです。

 

その理由としては、クサカリツボダイの主要なエサが、他の魚が食べない、サルパと呼ばれる脊索動物(ホヤの仲間)や、ウシヒキガイなどであることから、エサの競合に負けている可能性があるそうです。

 

しかし、やせ形のクサカリツボダイであっても、脂ののりは、白身魚としてはトップクラス。上品な甘みを持った身にからあふれ出る、魚の脂がまじった肉汁の旨味がたまりません。ご飯にも、酒の肴にも絶品です。

 

 

 

バラエティ豊かに楽しまれているクサカリツボダイ